12月05日(日) | zoomミーティング

脂肪酸・ケトン体による受容体を介したエネルギー代謝制御

近年、EPAやDHAなどの多価不飽和脂肪酸や、MCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸の代謝物の機能が注目されています。 これらの代謝物は私たちの代謝酵素だけでなく、腸内細菌によっても作られます。 今回は、これら脂肪酸や脂肪酸代謝物の多彩な機能とメカニズムを、「受容体」という視点から木村郁夫先生にご講演いただきます。
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【日時・場所】

2021年12月05日 10:30 – 12:00
zoomミーティング

【詳細】

※Zoomを使ったオンラインセミナーです。当日ご参加が難しい場合も、開催後2週間は録画をご視聴いただけます。

※お申込み後、開催日前日までに資料PDFファイルとZoomのURLをお送りします。

【講 師】木村郁夫先生

【参加費】4,400円(税込)

【要旨】

古くから“医食同源”の概念として知られる様に、食生活は生体内の恒常性を調節し、その調節機構の破綻は生活習慣病に繋がる。

近年の食科学の進歩に伴い、食と健康の関係が単なる現象論だけではなく、その分子作用機序の解明という科学的根拠に基づいた証明が為され始めた。

特に、細胞膜上脂肪酸受容体群の同定により、食由来脂肪酸が単なるエネルギー源であるだけではなく、シグナル分子として重要であることが明らかとなり、肥満・糖尿病等の代謝性疾患の標的分子として、これら脂肪酸受容体群は注目されている。また、腸内細菌叢がその宿主のエネルギー調節や栄養の摂取、免疫機能等に関与し、その結果、肥満や糖尿病などの病態に直接的に影響することが明らかとなり始めた。

この中で、欧米食のような高カロリー高脂肪食におけるω6およびω3脂肪酸摂取量の変化もまた、肥満および関連疾患の一因となることがわかっているが、このような食由来多価不飽和脂肪酸の腸内細菌叢関連代謝経路が最近解明された。

しかしながら、宿主の生理機能に対するこのような多価不飽和脂肪酸代謝産物および腸内細菌叢の影響は不明のままであった。我々は、腸内細菌叢が食由来多価不飽和脂肪酸の代謝を調節することによって高脂肪食誘発肥満に対する宿主抵抗性を付与することを明らかにした。

加えて、我々は、腸内細菌代謝産物である短鎖脂肪酸を認識する短鎖脂肪酸受容体が、ケトン体の受容体でもあることも見出した。

ケトン体は飢餓時のようなグルコースが枯渇した状態において肝臓で産生され、速やかに脳や他の組織でグルコースの代わりに利用される重要な代替エネルギーとして知られている。

このような栄養環境が劇的に変化するケトジェニック環境下、当然、腸内環境、さらには腸内細菌叢も劇的に変化するが、それに伴う腸内細菌代謝産物、短鎖脂肪酸の変化が、ケトン体と相まって、我々の生理機能に影響を与えうる新たな生理機構を明らかにした。

本講演では、

1.多価不飽和脂肪酸の腸内代謝脂肪酸による生体生理機能への影響について

2.ケトジェニック環境における短鎖脂肪酸受容体を介したエネルギー代謝制御について

この2つの観点から、脂肪酸・ケトン体と肥満の関係を証明する新たな知見を紹介する。

【講師プロフィール】

木村郁夫先生

京都大学 大学院 生命科学研究科 生体システム学分野 教授

<略歴>

2001年 京都大学 薬学部 卒業

2006年 京都大学 大学院薬学研究科 博士課程 修了

2006年 千葉科学大学 薬学部 応用薬理学教室 助手・助教

2008年 京都大学 大学院薬学研究科 薬理ゲノミクス分野 助教

2011年 米国カリフォルニア大学サンディエゴ校 医学部 生殖神経内分泌学教室 客員研究員(兼任)

2013年 東京農工大学 大学院農学研究院 応用生命化学専攻 代謝機能制御学 テニュアトラック特任准教授・准教授

2017年 日本医療研究開発機構(AMED)CREST微生物叢 研究代表者(兼任)

2019年 東京農工大学 大学院農学研究院 応用生命化学専攻 代謝機能制御学 教授

2020年 京都大学 大学院生命科学研究科 生体システム学分野 教授

(薬学部 神経機能制御学分野 兼担)

現在に至る

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