日本リポニュートリション協会では年に3~4回専門家によるセミナーを開催していきます。
第2回目となる今回は、第1回目の有田誠先生との共同研究もされていた国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の國澤純先生と、現役医師の野田理香先生にご講演いただきます。
國澤先生には腸管免疫研究から腸内細菌による脂質代謝とアレルギー・炎症制御のメカニズムを、野田先生からは脂肪酸分画検査とアレルギー疾患の臨床データを用いてご講演いただきます。
大阪と高知という遠方からおいで頂く貴重な機会となりますので、ご参集のほど、よろしくお願い致します。
『脂質とアレルギー・炎症性疾患制御
~メカニズムと臨床~』
日時:2018年10月20日(土) 10:00~13:00
場所:みんなの会議室 東京駅前4階 (東京都中央区八重洲1-7-17八重洲ロータリービル4階) 参加費:6,000円
お申込み・お問い合わせはこちらから
https://ssl.kokucheese.com/event/entry/536167/
【内容】 脂質は生体膜成分、エネルギー源、シグナル分子として多彩な役割を担う生体分子であり、その多様性が様々な生命現象や機能制御に関わっていることが類推されていますが、その分子実体やメカニズムについては不明な点が多く残されています。 一方で、近年の質量分析技術の進歩は目覚ましく、10万を超える脂質の質(リポクオリティ)の多様性が推定されています。 近年、その多彩な機能を持つ脂質の一部が、腸管内で腸内細菌によって作られたものであることが分かっており、創薬の分野でも栄養療法の分野でも大変注目されています。 また、脂質はその質(リポクオリティ)により、アレルギーや炎症を悪化させたり、改善させたりすることは以前から知られていますが、実際に治療として脂肪酸分画の血液検査や脂質の栄養指導をしている医療機関はまだ稀です。 今回のセミナーでは、近年になって解き明かされた腸内細菌による脂肪酸代謝物の機能性とそのメカニズムを國澤先生から、また、食事脂質とアレルギー・炎症疾患に関する臨床データを野田先生からお話しいただきます。 ・腸と免疫 ・腸内フローラを介した脂質代謝 ・機能性脂質とメカニズム ・体内脂肪酸バランスとアレルギー ・脂肪酸24分画検査から見えること ・アレルギーと食事性脂質 など 【講演スケジュール】 10:00~11:20 國澤先生『食用油によって形成される腸内環境とあなたの健康未来』 11:20~12:20 野田先生『脂質とアレルギー』 12:30~12:50 質疑応答 【講師プロフィール】 ◎國澤純先生
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
ワクチンマテリアルプロジェクト&腸内環境システムプロジェクト プロジェクトリーダー
1996年大阪大学薬学部薬学科卒業、2001年大阪大学大学院薬学研究科 博士後期課程修了、薬学博士。 2000年より日本学術振興会特別研究員(大阪大学)。2001年から日本学術振興会 訪問研究員(カリフォルニア大学バークレー校)。 2004年より東京大学医科学研究所 助手。同校助教、講師、准教授を経て、2013年より独立行政法人 医薬基盤研究所 プロジェクトリーダー。2015年に国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所に改組。 その他、以下を兼務。 東京大学医科学研究所 客員教授 神戸大学医学研究科 客員教授(連携大学院) 大阪大学歯学研究科 招聘教授(連携大学院) 大阪大学薬学研究科 招聘教授(連携大学院) 大阪大学医学系研究科 招聘教授(連携大学院) 広島大学医歯薬保健学研究科 客員教授
◎野田理香先生
社会医療法人 仁生会 細木病院
皮膚科・形成外科医師
http://hosogi-hospital.jp/medical/plastic.htm 1995年 徳島大学医学部医学科卒業、徳島大学附属病院皮膚科入局後形成外科へ転向。 鳥取県立中央病院形成外科医員、徳島県立中央病院形成外科医員、徳島大学医学部附属病院形成外科医員、四国中央病院形成外科・皮膚科医長、JA高知病院形成外科・皮膚科医長を経て、現在細木病院皮膚科・形成外科にて、皮膚腫瘍などの小手術からアレルギー性疾患まで、皮膚疾患全般を西洋医学以外に漢方薬や食事指導もあわせて診療にあたる。 2012年長女のアトピー性皮膚炎での入院後、脂質とアレルギーの関係に注目して治療している。 日本形成外科学会専門医 日本アロマセラピー学会認定医